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【放射線技師国試対策】基礎医学大要の問題の解説。人体の構造と機能まとめ

 

本記事では放射線技師国家試験対策として、基礎医学の問題と解説を紹介しています。

参考になりますと幸いです。それではどうぞ!

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人体の構造・機能

pH値が最も低いのはどれか。

解答:2.胃液

胃液のpHは約1.0~2.0である。唾液のpHは5.4~7.5、胆汁のpHは7~8、血液のpHは7.35~7.45、尿のpHは6.0前後である。

 

正常の血液のpHに最も近いのはどれか。

解答:4.7.4

通常の血液濃度はわずかに塩基性で、だいたい7.35~7.45の間である。

 

脳脊髄液の流出経路はどれか。

解答:4.

流出経路は、側脳室モンロー孔第三脳室中脳水道第四脳室

 

体液の速度が最も遅いのはどれか。

解答:1.胸管

胸管はリンパ管。リンパ管は圧力が低く、体液の流れがゆっくりである。門脈、肺静脈、肺動脈、海綿静脈洞は血管である。

 

胃液の作用でないのはどれか。

解答:5.炭水化物の分解

炭水化物の分解は唾液腸液膵液などにより行われる。

 

人体を構成する主要4大元素でないのはどれか。

解答:5.塩素

人体を構成する主要4大元素は、重量比で大きい順に酸素炭素水素窒素。原子数比だと水素酸素炭素窒素

人体の元素構成比

 

生体を構成する元素で最も割合が少ないのはどれか。

解答:5.Ca

生体を構成する4大元素は重量比では酸素、炭素、水素、窒素の順に多い。原子数比では水素、酸素、炭素、窒素の順に多い。

 

抗体産生細胞はどれか。

解答:4.形質細胞

形質細胞はB細胞から分化した細胞であり、抗体の産生と放出を行う。胸腺ではT細胞が攻撃すべき細胞とそうすべきでない細胞を学び、T細胞となる。

 

 

マクロファージの前駆細胞はどれか。

解答:4.単球

好中球好酸球好塩基球もマクロファージと同様に貪食能をもつ免疫系細胞である。また、リンパ球にはBリンパ球Tリンパ球があり、リンパ球から分化したのがNK細胞である。

ナチュラルキラー細胞の概要

 

免疫担当細胞はどれか。

解答:3.好中球、4.B細胞、5.T細胞

巨核球は骨髄最大の造血系細胞である。血小板は止血の役割をする。

 

細胞性免疫が関係が無いのはどれか。

解答:2.免疫グロブリン

免疫グロブリンとは、B細胞から分化した形質細胞が生産する抗体のことである。B細胞は体液性免疫に関与する。一方、T細胞は細胞性免疫に関与する。T細胞は骨髄でつくられた後胸腺に運ばれ、そこでT細胞となる。また、ツベルクリン反応や移植免疫への拒絶反応を排除する免疫反応は細胞性免疫である。

B細胞とT細胞まとめ

 

細胞性免疫と最も関連が深いのはどれか。

解答:4.移植免疫

移植免疫への拒絶反応を排除する免疫反応は細胞性免疫である。B細胞は体液性免疫に関わる。形質細胞はB細胞が分化したものである。

 

蛋白質合成に直接関与する細胞小器官はどれか。

解答:4.リボソーム

核小体はRNAを合成する。ゴルジ体はタンパク質と脂質の修飾、選別、輸送などを行う。滑面小胞体はリボソームが付いていないためタンパク質合成を行わない。ミトコンドリアは酸化的リン酸化によりATPを合成する。

 

細胞の微小構造と働きの組み合わせで誤っているのはどれか。

解答:5.ゴルジ装置―エネルギー産生

ゴルジ装置はタンパク質と脂質の修飾、選別、輸送を行う

 

酸化的リン酸化を行うのはどれか。

解答:5.ミトコンドリア

核はゲノムの収納、DNA合成、RNA合成を行う。

粗面小胞体はタンパク質合成

ゴルジ装置はタンパク質と脂質の修飾、選別、輸送

リソソームは細菌、異物の細胞内消化

ミトコンドリアはATP合成の働きをする。

 

病原体を貪食するのはどれか。

解答:3.好中球

 

細胞膜の層構造を形成する主成分はどれか。

解答:4.リン脂質

細胞膜は膜の外側が親水性、外側が疎水性になったリン脂質二重層構造である。

細胞膜(リン脂質二重層)

リン脂質二重層

参考URL:

https://hashigodaca.com/anatomy-physiology-cell/

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免疫担当細胞の分化に関与するのはどれか。

解答:1.胸腺、2.骨髄

B細胞、T細胞は骨髄でつくられる。T細胞はそこから胸腺に運ばれ、攻撃すべき細胞とそうすべきでない細胞を学び、T細胞となる。

 

生理的状態で脳細胞がエネルギー生産に主に利用するのはどれか。

解答:4.ブドウ糖

ブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵され、必要時にグリコーゲンをブドウ糖に変えている。

 

細胞外液より細胞内液の濃度が高いのはどれか。

解答:4.K

細胞外液より細胞内液の方が格段にKの濃度が高い。ナトリウムカリウムポンプによりNaが細胞外にくみ出され、Kが細胞内に取り込まれる。

 

細胞のエネルギー生産と関連する構造はどれか。

解答:4.ミトコンドリア

細胞壁は細胞の形の維持や外部の環境から保護する役割がある。ミトコンドリアはATP合成、粗面小胞体はタンパク質合成、ゴルジ装置はタンパク質と脂質の修飾、選別、輸送、リボソームは蛋白質合成の働きをする。

 

減数分裂を生じる細胞が存在するのはどれか。

解答:5.精巣

生殖細胞は減数分裂する

 

不要物質の分解処理に関わる細胞小器官はどれか。

解答:4.リソソーム

リソソームは細胞内の異物、細菌を消化する働きがある。ゴルジ装置はタンパク質と脂質の修飾、選別、輸送、ミトコンドリアはATP合成、リボソームは蛋白質合成の働きをする。

 

形質細胞に分化して抗体を産生するのはどれか。
解答:B細胞

 

リボソームが付着する細胞内小器官はどれか。
解答:2.小胞体
 

内耳を構成するのはどれか。

解答:1.蝸牛

内耳は半規管前庭蝸牛からなる。

 

正中に位置しないのはどれか。

解答:3.視放線

視神経の走行のことを視放線という。両目から出た後交差し脳に大脳に至るため、正中に位置しているとは言えない。

 

正中に位置しないのはどれか。

解答:1.被核

被核は淡蒼球の外側にあり、左右対になって存在する。

 

正中部にある構造はどれか。

解答:4.第四脳室

被核、視床は正中に対して対で存在する。海馬や扁桃体は大脳辺縁系。

 

左右が連続しているのはどれか。

解答:4 甲状腺

甲状腺以外は左右バラバラに存在する。

 

成人で左右に1対あるのはどれか。
解答:3.側頭骨

後頭骨、蝶形骨、頭頂骨、前頭骨は1つだけ存在する。

 

左右が連続しているのはどれか。

解答:1.脳梁

脳梁は大脳の正中深くに位置しており、左右の大脳半球をつなぐ繊維の太い束である。左右の大脳皮質の間で情報をやり取りする経路の役割をする。

 

対構造でないのはどれか。

解答:2.棘突起

棘突起は椎骨後方中央に存在する。棘突起以外は左右に対になって存在する。

 

左右一対存在する構造はどれか。

解答:2.視床

間脳の一部であり、感覚伝達路の中継点でもある。左右に対で存在する。視床以外は1つしか存在しない。

 

最も尾側に位置する構造はどれか。

解答:2.甲状腺

甲状腺は鎖骨の上あたりに位置する。また、顎下腺は舌の裏あたりに、咽頭蓋は中咽頭から下咽頭に、耳下腺は上顎第二臼歯の対側の口腔粘膜に、軟口蓋は上咽頭に位置する。

 

脳室系で正しいのはどれか。

解答:5.中脳水道は第三脳室と第四脳室との間に位置する。

脈絡叢には第3脳室、第4脳室もある。第三脳室は脳弓などにも囲まれる。モンロー孔は左右の側脳室と第3脳室をつなぐ。

 

前頭葉と頭頂葉とを分けるのはどれか。

解答:2.中心溝

外側溝は前頭葉側頭葉を分ける。

中心前溝は中心溝の前方、中心後溝は中心溝の後方である。頭頂後頭溝は頭頂葉と後頭葉を分ける。

 

健常成人のおよその脳重量[g]はどれか。
解答:2.1,400

 

大脳基底核に含まれるのはどれか。

解答:4淡蒼球、5.尾状核

海馬は嗅脳、視床は基底核に含める場合もある。内包は尾状核視床の間にある大きな繊維束の集団である。

 

体表から4番目の深部にあるのはどれか。

解答:3.くも膜

頭の表面から浅側頭動脈硬膜硬膜静脈洞くも膜軟膜の順である。

 

副鼻腔でないのはどれか。

解答:3.乳突洞

副鼻腔は上顎骨洞篩骨洞前頭洞蝶形骨洞の4つである。

 

下咽頭に属するのはどれか。

解答:4.梨状陥凹

扁桃は上咽頭中咽頭に分布する。また、咽頭は下咽頭の前方に位置するため、破裂部、咽頭蓋谷、声門下腔も下咽頭ではない。

 

嚥下時に食道以外への食物の移動を防止するのはどれか。

解答:3.喉頭蓋、4.軟口蓋

顎下線は唾液の分泌、口蓋扁桃は口蓋咽頭の感染症への免疫組織のひとつである。

 

声帯が付着する構造で声帯の前方に位置するのはどれか。

解答:1.甲状軟骨

咽頭蓋は気管の始まりの部分に蓋のような形で付いている。舌骨は舌の骨。破裂軟骨は声帯の後方、輪状軟骨は声帯の下前方に位置する。

 

縦隔内に存在しないのはどれか。

解答:5.横隔膜

縦隔とは左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分。横隔膜は肺の下部にある。その他のものは縦隔内に存在する。

 

後縦隔に存在するのはどれか。

解答:3.奇静脈

体を横から見たとき、気管支から後ろが後縦隔である。奇静脈は脊柱の右側を走行し、右最上肋間静脈の流入後、右主気管支を後ろから前にまたいで上大静脈に合流するので後縦隔にあると言える。気管支、横隔神経は中縦隔、胸腺は前縦隔、腕頭動脈は上縦隔に位置する。

 

前縦隔に存在する構造物はどれか。

解答:胸腺

前縦隔は心外膜より前方である。胸腺は胸骨のすぐ後方にあるため、前縦隔に存在する。気管、上行大動脈は中縦隔、反回神経は上縦隔、胸管は後縦隔に位置する。

 

胸骨体部に最も近い位置にあるのはどれか。

解答:1.右心室

心臓の4室の中で、最も体表に近い位置に存在するのは右心室。上大静脈は右心房とつながう。奇静脈は脊柱の右側を走行し、右最上肋間静脈の流入後、右主気管支を後ろから前にまたいで上大静脈に合流する。

 

後腹膜腔に存在するのはどれか。

解答:2.上行結腸、4.下行結腸

後腹膜臓器とは、腹膜腔の外で後ろ側の壁側腹膜に覆われる臓器である。空腸、横行結腸、S状結腸は腹腔内臓器。

 

腹腔内臓器

胃、空腸、回腸、横行結腸、S状結腸、胆嚢、卵巣、卵管、肝臓、胆嚢etc

 

後腹膜臓器

上行結腸、下行結腸、十二指腸、膵臓、腎臓、副腎、腹部大動脈、下大動脈etc

 

この辺は語呂合わせで覚えるのもだよ◎

 

 

後腹膜臓器はどれか。

解答:1.膵臓、4.副腎

胆嚢、脾臓、卵巣は腹腔内臓器である。

 

腹腔内臓器はどれか

解答:4 卵巣

副腎、腎臓、膵臓は後腹膜臓器である。

 

胃と十二指腸の構造について正しいのはどれか。

解答:4.大十二指腸乳頭は十二指腸下行脚にある。

大弯にあるのは胃角ではなく、胃体部である。幽門は胃の出口付近のことである。胃の上部の膨らんだ部分は穹窿部と呼ばれ、前庭部は幽門の前の部分である。大十二指腸乳頭には主膵管が開口する。

 

最も腹側に位置するのはどれか

解答:1 胃

副腎、腎臓、膵臓、腹部大動脈は後腹膜臓器である。

 

解剖構造の位置関係で正しいのはどれか。

解答:3.膵尾部は胃体部の背側にある。

副腎は腎臓の上方に位置する。左側は、大動脈弓から腕頭動脈左鎖骨下動脈左総頚動脈が分岐する。

 

脊柱の生理的湾曲で正しいのはどれか。

解答:1 前弯―後弯―前弯―後弯

 

ダグラス窩はどれか。

解答:1.直腸膀胱窩、2.直腸子宮窩

ダグラス窩とは子宮と直腸の間に存在する腹膜腔の一部である。

 

皮質が表面にないのはどれか。

解答:3.脊髄

大脳は灰白質の皮質で覆われる。小脳は小脳皮質に覆われる。腎臓、副腎も皮質に覆われる。

 

皮質と随質とで構成されるのはどれか。

解答:4.副腎、5.腎臓

これらは表面の皮質と深層の髄質からなる。

 

健常人の胸部の解剖について正しいのはどれか。

解答:3.主気管支は右より左が長い

鎖骨は胸骨と連結する。第11、12番目の肋軟骨以外は胸骨と連結する。右肺は上葉中葉下葉の3つに分かれる。食道は気管に沿うように位置する。

 

人体の方向と断面とについて正しいのはどれか。

解答:3.大腿伸側は前面である。

手掌、足背は前面である。また、身体や臓器の中心に近い位置を近位といい、前腕は上腕より遠位にある。全額断面は冠状断面と同義であり、矢状断面とは違う。

 

冠状断面で最も外側にあるのはどれか。

解答:2.脾臓

脾臓は腹部の左上に位置しており、内側が腎臓と接している。脊髄は冠状断で見ると身体の中心に、また、大動脈と下大動脈も心臓近くに位置する。

 

粉塵を気道から排除する機能を有するのはどれか。

解答:2.線毛上皮

線毛上皮は表面に線毛があり、線毛と粘液で塵や異物を絡め取る。その他の上皮の特徴としては、移行上皮は伸び縮みが出来る、単層扁平上皮は物質の交換などに向いている、重層扁平上皮は摩擦などの刺激に強い、円柱状皮は吸収・分泌を行う場所に向く、立方上皮は尿細管など限られた場所にしか存在しない、などである。

 

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