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【テスト対策にどうぞ】放射線技師レントゲン撮影方法完全まとめ。頭部・脊椎・胸部・腹部編

 

勉強のための印刷やコピーOKです。(他サイトへの貼り付けや転用などはご遠慮ください)ぜひご活用ください!

 

 

頭部ポジショニング一覧

管電圧:だいたいの頭部撮影は75kVくらい

頭蓋骨前後方向撮影

撮影体位:仰臥位OMLineと正中矢上面をカセッテに対して直角にする。

中心:鼻根部

頭蓋骨後前方向撮影

撮影体位・中心:APと同様。鼻根部は後頭隆起を目安にしてもOK。

水晶体の観察に適する。

頭部側方向撮影

パターン1

撮影体位:腹臥位。検側をカセッテに付け、正中矢上面をカセッテに対して平行にする。

中心:トルコ鞍部(目安:外耳孔から2cm上方、2cm前方)

パターン2

撮影体位:仰臥位正中矢状面とドイツ水平面を垂直にする。カセッテを垂直に立て、正中矢状面と平行にする。

中心:パターン1と同様。

タウン氏法

撮影体位:仰臥位顎をいっぱいに引き眼窩耳孔面を前傾させる(正中矢状断面を垂直にする)。

中心:正中矢状面外耳孔を結ぶ線の交点を通る。眼窩耳孔面に対して25~30°頭側から入射。

頭蓋底撮影(脳頭蓋軸位)

撮影体位:仰臥位。肩の下に枕を敷き、可能な限り下顎挙上する。ドイツ水平面を可能な限りカセッテに平行にする。

中心:両外耳孔中心に向けて、ドイツ水平面垂直に入射。

water氏法

撮影体位:腹臥位。正中矢状面をカセッテに対して垂直にする。下顎をカセッテに付け、OMラインカセッテに対して45°

中心:前鼻棘部

顔面後前方向撮影

撮影体位:腹臥位または顔面を受像面に向けた座位。正中矢状面・OMラインをカセッテに対して垂直にする。

中心:鼻根部OMライン平行に入射。

コールドウェル法

撮影体位:顔面後前方向撮影と同様。

中心:鼻根部OMライン対し頭側から15°で斜入射。

顔面側方向撮影

撮影体位:腹臥位。検側をカセッテに付け、正中矢状面をカセッテに対して平行にする。

中心:冠状断面ドイツ水平面上の中心。

ステンバー氏法

撮影体位:腹臥位OMラインはカセッテに対して垂直。正中矢状断面はカセッテに対して45°傾ける。

中心:外耳孔。外後頭隆起の2~3cm足側から12°で斜入射。

シュラー氏法

撮影体位:腹臥位。検側側頭部を受像面に付ける。正中矢状断面はカセッテに対して平行。

中心:検側の外耳孔または乳突部頭足方向に25°の斜入射。

ゾンネンカルプ氏法

撮影体位:側臥位。正中矢状断面を15°前傾させる。

中心:検側の外耳孔または乳突洞。頭足方向に15°の斜入射。

眼窩後前方向撮影

撮影体位:腹臥位。正中矢状断面をカセッテに対して垂直にし、鼻尖部オトガイをカセッテに付ける。

中心:両外眼角

眼窩側方向撮影

撮影体位:腹臥位。検側をカセッテに付け、正中矢状面をカセッテに対して平行にする。

中心:非検側外眼角

レーゼ法(視神経管撮影)

撮影体位:腹臥位。検側外眼角をカセッテ中心に付け、正中矢状断面をカセッテに対して検側に37.5°傾ける。フランス水平線を受像面に対して垂直にする。

中心:外眼角

脊椎ポジショニング一覧

脊椎前後方向撮影

撮影体位:背面を受像面に付けた立位または座位。正中矢状断面をカセッテ面に対して垂直にする。下顎を少し挙上する。

中心:第4頸椎頭側から15°傾けて入射。

脊椎側方向撮影

撮影体位:片側の肩を受像面に付けた立位または座位

中心:第4頸椎

脊椎斜位方向撮影

撮影体位:立位または座位。冠状断面をカセッテに対して50°の斜位。

中心:第4頸椎方向に15°傾けて入射。

脊椎機能撮影(前屈・後屈)

撮影体位:立位または座位。片方の肩を受像面に付け、正中矢状面と受像面を平行にする。前屈は下顎を引き首を前屈させる。後屈は下顎を上げて首を後ろに曲げる。

中心:第4頸椎

頸椎開口位撮影

撮影体位:背臥位または背中を受像面側にした座位最大開口位下顎を挙上し、前歯後頭骨のラインを受像面と垂直にする。

中心:開けた口の中心

胸椎前後方向撮影

撮影体位:背臥位正中矢状面を受像面に対して垂直にする。両膝を軽く屈曲する。

中心:第7胸椎

胸椎側方向撮影

撮影体位:側臥位最大開口位。頭に枕を敷き、膝関節・股関節を軽く屈曲する。上肢は軽く肘を曲げ上方に置く。

中心:第7胸椎

腰椎前後方向撮影

撮影体位:背臥位両膝を軽く屈曲する。

中心:正中矢状面上の両腸骨稜を結んだ線より2横指上。

腰椎側方向撮影

撮影体位:側臥位頭に枕を敷き、膝関節・股関節を軽く屈曲する。上肢は軽く肘を曲げ前方上方に置く。正中矢状面を受像面に対して平行にする。

中心:第3-4腰椎

腰椎斜位方向撮影

撮影体位:検側を下にした斜臥位。補助具を使い、腰背部を受像面に対して30~45°にする。股関節を軽く屈曲し、非検側の膝関節を立位とする。

中心:第4腰椎の椎間関節

腰椎動態(機能)撮影

撮影体位:側臥位。正中矢状面を受像面に対して平行にし、両膝を屈曲する。体を前屈または後屈する。上肢は椎体に被らない程度に挙上する。

中心:第3-4腰椎の椎体

仙骨前後方向撮影

撮影体位:背臥位。両腕は体幹の脇に置く。下肢は進展。両腸骨稜を結ぶ線を受像面に対して平行にする。

中心:恥骨結合より2cm上端。足頭方向に女性は25°男性は15°斜入射。

仙骨側方向撮影

撮影体位:側臥位膝関節・股関節を軽く屈曲する。上肢は軽く肘を曲げ上方に置く。正中矢状面を受像面に対して平行にする。

中心:仙骨中央部。両腸骨稜を結んだ線より5横指尾側。

尾骨前後方向撮影

撮影体位:背臥位。両腕は体幹の脇に置く。下肢は進展。

中心:恥骨結合より5cm上方。頭足方向に女性は1男性は2斜入射。

尾骨側方向撮影

撮影体位:側臥位膝関節・股関節を軽く屈曲する。正中矢状面を受像面に対して平行にする。

中心:仙骨下部

胸部ポジショニング一覧

胸部正面(PA)

管電圧:120kV

撮影体位:立位。胸部を受像面に付ける。肩の力を軽く抜き、肩を前に出す。両手は受像器脇の手すりを持つか、手背面をお尻に付ける。

中心:肩甲骨下縁正中矢状面の交点。

胸部側面

撮影体位:立位。冠状断と受像面を垂直にする。両腕は挙上し、手すりを掴む。体はやや前傾姿勢。

中心:胸部正面撮影と同様(両腕を挙上しているため肩甲骨下縁では合わないが、通常正面→側面と撮るので管球を動かす必要はない)。

胸部斜位(RAO・LAO)

撮影体位:立位。体は45°の斜位。受像面側の手は腰(背面側)に、反対の手は頭の上受像機上に置く。

中心:第5-6胸椎

胸部側臥位(AP・PA)

撮影体位:側臥位胸水など液体を見るときは検側を気胸を見るときは検側を。両腕は挙上

中心:第5-6胸椎

腹部ポジショニング一覧

腹部前後方向撮影(立位)

撮影体位:立位

中心:正中矢状面と両腸骨稜を結んだ線と正中矢状線の交点。横隔膜(腸骨稜より上にある)を含むことが条件。大転子照射野下端に合わせる人もいる。

腹部後前方向撮影(立位)

撮影体位:腹部をカセッテに付けた立位

中心:正中線腸骨稜を結んだ線の交点。

腹部正面撮影(臥位)

撮影体位:背臥位。※立位の場合、臓器が重力で下に下がり観察しにくくなるが、臥位ではそれを防ぐことができる。加えて、空気が上に上がりガスの観察に最適。

中心:正中線腸骨稜を結んだ線の交点。

腹部側面撮影(立位)

撮影体位:立位冠状断と受像面を垂直にする。両腕は挙上し、頭部に置く。

中心:正中線腸骨稜を結んだ線の交点。

デクビタス撮影(左側臥位AP方向撮影)

撮影体位:左側臥位冠状断と受像面を平行する。両腕は挙上に枕を敷き、両膝は軽く屈曲する。呼気撮影。

中心:正中線腸骨稜を結んだ線の交点

KUB撮影(臥位AP方向)

撮影体位:仰臥位冠状断と受像面を平行する。両腕は挙上に枕を敷き、両膝は軽く屈曲する。呼気撮影。

中心:正中線腸骨稜を結んだ線の交点。

照射範囲:肝下縁から恥骨結合下縁までを含むこと。

 

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