本記事では放射線技師国家試験対策として、基礎医学の問題と解説を紹介しています。
参考になりますと幸いです。それではどうぞ!
\合わせて読みたい/
- 細胞(DNA)関連
- 解剖学
- 解剖学的に関係の深い組み合わせはどれか
- 解剖学的に正しいのはどれか
- 側頭骨にあるのはどれか
- 頭蓋骨を形成するのはどれか
- 頭蓋底にあるのはどれか
- 眼窩を構成する骨はどれか
- 関係の無い組み合わせはどれか
- 肋骨弓を形成するのはどれか
- 寬骨を構成するのはどれか
- 手根骨でないのはどれか
- 最も遠位に位置するのはどれか
- Lisfranc〈リスフラン〉関節を構成するのはどれか
- 成人には存在しないのはどれか
- 後縦靱帯が付着しているのはどれか
- 膝関節を構成するのはどれか
- 膝関節を構成する靭帯はどれか
- 膝関節で衝撃を和らげるのはどれか
- 関節を形成しないのはどれか
- 肩関節の運動に関与しないのはどれか
- 眼球を外転させる筋はどれか
- 頚部の筋はどれか
- 咀嚼に関わるのはどれか
- 可動域が最も広いのはどれか
- 腹式呼吸に用いる主な筋はどれか
- 呼吸運動に寄与する筋肉はどれか。2つ選べ。
- アキレス腱と関係があるのはどれか
- 下腿の筋肉はどれか
- 関節内靱帯を有するのはどれか
- 横紋筋組織が存在するのはどれか
細胞(DNA)関連
DNAが直接関わるのはどれか
解答:3.転写、4.複製
転写はDNAの塩基配列を読み取ってRNAを合成すること。複製はDNAを複製する、すなわち全く同じDNAをつくること。①mRNAがリボソームと結合→②指定されたコドンを元にtRNAがアミノ酸をリボソームに運ぶ→③アミノ酸がつながれる→④タンパク質がつくられることを翻訳という。
DNA(デオキシリボ核酸)に含まれないのはどれか
解答:5.ウラシル
DNAはプリン塩基であるアデニン、グアニン、ピリミジン塩基であるチミン、シトシンからなる。
DNA合成期はどれか。
解答:5.S期
細胞周期において、G1期は合成準備期、S期はDNA合成期、G2期は分裂準備期、M期は分裂期である。
細胞周期で1細胞中のDNA量が多いのはどれか
解答:3.G₂期、4.M期
合成された後の分裂前がDNA量が多い。G₀期は分裂をしない細胞がG1期にとどまっている期間。
DNAの構成要素でないのはどれか
解答:4.ヒストン
ヒストンはタンパク質であり、DNAがこれに巻き付く。デオキシリボースはDNAを構成する糖である。DNAはプリン塩基であるアデニン、ピリミジン塩基であるシトシンを含む。
参考:生物知識の焦点, 舘野正樹, Z会出版(2013)
アポ-シスの特徴で正しいのはどれか。
解答:1.核の断片化、5.組織球による貪食
アポトーシスが起こると、アポトーシスを起こした細胞や核は縮んで凝縮し、細胞骨格は壊れ、核のDNAは分解される。細胞の表面にも特有の変化が現われマクロファージなどの貪食細胞を引き寄せ、内容物が周囲に漏れ出さないようにする。
ATP合成を行うのはどれか
解答:5.ミトコンドリア
解剖学
解剖学的に関係の深い組み合わせはどれか
解答:3.下垂体―トルコ鞍、5.内頚動脈―海綿静脈洞
下垂体のすぐ下の骨をトルコ鞍という。また、内頸動脈は海綿静脈洞内を走行する。卵円孔は胎生期に右心房と左心房の間にある穴である。視神経は内耳道ではなく視神経管を通る。大孔を通るのは延髄の下部、椎骨動脈である。
解剖学的に正しいのはどれか
解答:5.寬骨は仙骨の外側にある。
上肢の内側を尺側、外側を橈側といい、母指は橈骨側に位置する。身体や臓器の中心に近い位置を近位というため、前腕は上腕より遠位にある。脊柱は体幹の背側にある。寬骨は仙骨の外側から前方に向かって輪状になっている。
側頭骨にあるのはどれか
解答:3.内耳道、4.乳突蜂巣
側頭骨は左右に一対ある。大孔は後頭骨、トルコ鞍は下垂体のすぐ下の骨で蝶形骨と後頭骨が結合する部分、斜台は蝶形骨にある。
頭蓋骨を形成するのはどれか
頭蓋底にあるのはどれか
解答:4.破裂孔、5.棘孔
閉鎖孔は寬骨、オトガイ孔は下顎骨の前面、椎間孔は椎骨にある。
眼窩を構成する骨はどれか
解答:1.篩骨、5.蝶形骨
眼窩を構成する骨は、頬骨、前頭骨、口蓋骨、上顎骨、蝶形骨、涙骨、篩骨である。
関係の無い組み合わせはどれか
解答:1.翼状突起―椎骨
翼上突起は蝶形骨に存在する。
肋骨弓を形成するのはどれか
解答:4.第8~10肋骨
第1~7肋骨は肋軟骨が直接胸椎と結合する。第8~10肋骨は肋軟骨によってその1つ上の肋軟骨に付着し、肋骨弓を形成している。第11、12肋骨は胸骨と結合せず独立して存在する。
寬骨を構成するのはどれか
解答:1.腸骨、2.座骨
寬骨は腸骨、座骨、恥骨で構成される。仙骨と尾骨は脊椎である。
手根骨でないのはどれか
解答:3.立方骨
立方骨は足根骨を構成する骨の1つである。
最も遠位に位置するのはどれか
解答:5.中足骨
趾骨(末節骨、中節骨、基節骨)、中足骨の順に遠位に位置する。膝蓋骨は膝のあたり、脛骨と腓骨は下腿の骨である。
Lisfranc〈リスフラン〉関節を構成するのはどれか
解答:5.立方骨
第1楔状骨、第2楔状骨、第3楔状骨、舟状骨、立方骨から成る関節をリスフラン関節という。
成人には存在しないのはどれか
解答:5.骨端軟骨
成人になると骨端軟骨は骨化する。骨膜は骨表面を覆う。緻密骨とその内側にある海綿質を骨質と呼び、海綿質には骨髄が入る髄腔がある。関節軟骨は骨同士が隣り合う関節面にある。これらは成人にも存在する。
後縦靱帯が付着しているのはどれか
解答:2.椎間板
後縦靱帯は椎体の後方、椎孔を通る。
膝関節を構成するのはどれか
解答:2.側副靱帯
黄色靱帯は脊柱管内後面に、後縦靱帯は椎体の後方、脊髄の前方に位置する。また、鼠径靱帯は恥骨結合と上前腸骨棘を結ぶ靱帯である。
参考URL:
膝関節を構成する靭帯はどれか
解答:3.側副靱帯、5.十字靱帯
側副靱帯と前十字靱帯、後十字靱帯は膝関節を形成する。黄色靱帯は脊柱管内後面に、後縦靱帯は椎体の後方、脊髄の前方に位置する。項靱帯は棘突起の後方に位置する。
膝関節で衝撃を和らげるのはどれか
解答:3.半月板
半月板はクッションの役割をする。
関節を形成しないのはどれか
解答:2.舌骨
ツチ骨はキヌタ骨と関節を形成する。胸骨は肋軟骨と関節を形成する。肋骨は椎骨や胸骨と関節を形成する。仙骨は尾骨や腸骨と関節を形成する。
肩関節の運動に関与しないのはどれか
解答:1.回外筋
肩関節の運動に関与するのは、棘上筋、棘下筋、広背筋、大胸筋、三角筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋、烏口腕筋である。回外筋は肘付近の橈側にあり、回外する際に使う。
眼球を外転させる筋はどれか
解答:5.外側直筋
眼輪筋は上下眼窩を閉じる筋肉。上直筋、下直筋は眼を上下に動かす筋肉。内側直筋は眼球を内転させる筋肉。外側直筋は眼を外転させる筋肉。
頚部の筋はどれか
解答:4.外閉鎖筋、5.胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋は乳様突起と鎖骨、胸骨に連なる筋である。ヒラメ筋は下腿三頭筋の一部、縫工筋は大腿の筋である。前斜角筋は頚部の前屈を行う筋である。
咀嚼に関わるのはどれか
解答:5.内側翼上筋
咀嚼筋は咬筋、側頭筋、外側翼上筋、内側翼上筋の4つである。下直筋は眼、顎長筋は顎、僧帽筋は肩関節の水平位以上の外転に関与する。アブミ骨筋は耳周辺にある。
可動域が最も広いのはどれか
解答:2.球関節
球関節はどの方向にも自由に動く多軸製関節であり、自由度が高い。鞍関節は乗馬用の鞍を互いに背側で合わせたような形をしている、2軸性の関節である。車軸関節は骨の長軸の周りを回る1軸性関節である。楕円関節は楕円形の関節頭が短両軸の周りに働く2軸性関節である。蝶番関節は骨軸に直角方向のみに働く1軸性関節である。
腹式呼吸に用いる主な筋はどれか
解答:1.横隔膜
横隔膜の上下運動で呼吸する。
呼吸運動に寄与する筋肉はどれか。2つ選べ。
解答:2.肋間筋、4.胸鎖乳突筋
三角筋は肩関節の水平位までの外転を、内閉鎖筋は股関節の外旋を担う。また、内側翼上筋は咀嚼筋の1つである。
アキレス腱と関係があるのはどれか
解答:1.腓腹筋、2.ヒラメ筋
腓腹筋とヒラメ筋は下腿三頭筋を構成し、腓腹筋とヒラメ筋が合わさり、アキレス腱になる。膝蓋骨は膝、距骨と踵骨は足根骨を構成する骨である。
下腿の筋肉はどれか
解答:1.腓腹筋、5.ヒラメ筋
腓腹筋とヒラメ筋は下腿三頭筋を構成する。縫工筋、大内転筋、半腱様筋は大腿の筋である。
関節内靱帯を有するのはどれか
解答:4.膝関節
大腿骨と脛骨をつないでいる。
横紋筋組織が存在するのはどれか
解答:5.心臓
筋は横紋筋と平滑筋に分けられる。横紋筋は骨格筋と心筋に分けられ、心臓は横紋筋である。平滑筋は内臓や血管などを構成する筋である。
おすすめ記事