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【放射線技師国試対策】基礎医学大要の問題解説。細胞・免疫・運動器まとめ

 

本記事では放射線技師国家試験対策として、基礎医学の問題と解説を紹介しています。

参考になりますと幸いです。それではどうぞ!

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細胞(DNA)関連

DNAが直接関わるのはどれか

解答:3.転写、4.複製

転写はDNAの塩基配列を読み取ってRNAを合成すること。複製はDNAを複製する、すなわち全く同じDNAをつくること。①mRNAがリボソームと結合→②指定されたコドンを元にtRNAがアミノ酸をリボソームに運ぶ→③アミノ酸がつながれる→④タンパク質がつくられることを翻訳という。

 

DNA(デオキシリボ核酸)に含まれないのはどれか

解答:5.ウラシル

DNAはプリン塩基であるアデニングアニン、ピリミジン塩基であるチミンシトシンからなる。

 

DNA合成期はどれか。

解答:5.S期

細胞周期において、G1期は合成準備期、S期はDNA合成期、G2期は分裂準備期、M期は分裂期である。

細胞周期

参考:細胞増殖のしくみ-細胞周期,癌遺伝子,細胞老化-,井出利憲,薬学雑誌vol126,p1088(2006)

 

細胞周期で1細胞中のDNA量が多いのはどれか

解答:3.G₂期、4.M期

合成された後の分裂前がDNA量が多い。G₀期は分裂をしない細胞がG1期にとどまっている期間。

 

DNAの構成要素でないのはどれか

解答:4.ヒストン

ヒストンはタンパク質であり、DNAがこれに巻き付く。デオキシリボースはDNAを構成するである。DNAはプリン塩基であるアデニン、ピリミジン塩基であるシトシンを含む。

 

DNAの構造

参考:生物知識の焦点, 舘野正樹, Z会出版(2013)

 

アポ-シスの特徴で正しいのはどれか。

解答:1.核の断片化、5.組織球による貪食

アポトーシスが起こると、アポトーシスを起こした細胞や核は縮んで凝縮し、細胞骨格は壊れ、核のDNAは分解される。細胞の表面にも特有の変化が現われマクロファージなどの貪食細胞を引き寄せ、内容物が周囲に漏れ出さないようにする。

 

ATP合成を行うのはどれか

解答:5.ミトコンドリア

 

解剖学

解剖学的に関係の深い組み合わせはどれか

解答:3.下垂体―トルコ鞍、5.内頚動脈―海綿静脈洞

下垂体のすぐ下の骨をトルコ鞍という。また、内頸動脈は海綿静脈洞内を走行する。卵円孔は胎生期に右心房と左心房の間にある穴である。視神経は内耳道ではなく視神経管を通る。大孔を通るのは延髄の下部、椎骨動脈である。

 

 

 

解剖学的に正しいのはどれか

解答:5.寬骨は仙骨の外側にある。

上肢の内側を尺側、外側を橈側といい、母指は橈骨側に位置する。身体や臓器の中心に近い位置を近位というため、前腕は上腕より遠位にある。脊柱は体幹の背側にある。寬骨は仙骨の外側から前方に向かって輪状になっている。

 

側頭骨にあるのはどれか

解答:3.内耳道、4.乳突蜂巣

側頭骨は左右に一対ある。大孔は後頭骨、トルコ鞍は下垂体のすぐ下の骨で蝶形骨と後頭骨が結合する部分、斜台は蝶形骨にある。

 

頭蓋骨を形成するのはどれか

解答:2.篩骨、4.蝶形骨

頭蓋骨を形成するのは頭頂骨側頭骨前頭骨後頭骨蝶形骨篩骨である。距骨は足根骨、三角骨と有頭骨は手根骨である。

 

頭蓋骨の骨

参考:頭蓋骨 - Wikipedia

 

頭蓋底にあるのはどれか

解答:4.破裂孔、5.棘孔

閉鎖孔は寬骨、オトガイ孔は下顎骨の前面、椎間孔は椎骨にある。

 

眼窩を構成する骨はどれか

解答:1.篩骨、5.蝶形骨

眼窩を構成する骨は、頬骨前頭骨口蓋骨上顎骨蝶形骨涙骨篩骨である。

 

関係の無い組み合わせはどれか

解答:1.翼状突起―椎骨

翼上突起は蝶形骨に存在する。

 

肋骨弓を形成するのはどれか

解答:4.第8~10肋骨

1~7骨は肋軟骨が直接胸椎と結合する。第8~10肋骨は肋軟骨によってその1つ上の肋軟骨に付着し、肋骨弓を形成している。第11、12肋骨は胸骨と結合せず独立して存在する。

 

寬骨を構成するのはどれか

解答:1.腸骨、2.座骨

寬骨は腸骨座骨恥骨で構成される。仙骨と尾骨は脊椎である。

 

手根骨でないのはどれか

解答:3.立方骨

立方骨は足根骨を構成する骨の1つである。

 

最も遠位に位置するのはどれか

解答:5.中足骨

趾骨(末節骨中節骨基節骨)、中足骨の順に遠位に位置する。膝蓋骨は膝のあたり、脛骨と腓骨は下腿の骨である。

 

Lisfranc〈リスフラン〉関節を構成するのはどれか

解答:5.立方骨

第1楔状骨、第2楔状骨、第3楔状骨、舟状骨、立方骨から成る関節をリスフラン関節という。

 

成人には存在しないのはどれか

解答:5.骨端軟骨

成人になると骨端軟骨は骨化する。骨膜は骨表面を覆う。緻密骨とその内側にある海綿質を骨質と呼び、海綿質には骨髄が入る髄腔がある。関節軟骨は骨同士が隣り合う関節面にある。これらは成人にも存在する。

 

後縦靱帯が付着しているのはどれか

解答:2.椎間板

後縦靱帯は椎体の後方、椎孔を通る。

 

膝関節を構成するのはどれか

解答:2.側副靱帯

黄色靱帯は脊柱管内後面に、後縦靱帯は椎体の後方、脊髄の前方に位置する。また、鼠径靱帯は恥骨結合と上前腸骨棘を結ぶ靱帯である。

前縦靱帯・後縦靱帯の解剖

参考URL:

https://ameblo.jp/goto-hiroshi57/entry-11900656481.html

 

膝関節を構成する靭帯はどれか

解答:3.側副靱帯、5.十字靱帯

側副靱帯前十字靱帯後十字靱帯は膝関節を形成する。黄色靱帯は脊柱管内後面に、後縦靱帯は椎体の後方、脊髄の前方に位置する。項靱帯は棘突起の後方に位置する。

 

膝関節で衝撃を和らげるのはどれか

解答:3.半月板

半月板はクッションの役割をする。

 

関節を形成しないのはどれか

解答:2.舌骨

ツチ骨はキヌタ骨と関節を形成する。胸骨は肋軟骨と関節を形成する。肋骨は椎骨や胸骨と関節を形成する。仙骨は尾骨や腸骨と関節を形成する。

 

肩関節の運動に関与しないのはどれか

解答:1.回外筋

肩関節の運動に関与するのは、棘上筋、棘下筋、広背筋、大胸筋、三角筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋、烏口腕筋である。回外筋は肘付近の橈側にあり、回外する際に使う。

 

眼球を外転させる筋はどれか

解答:5.外側直筋

眼輪筋は上下眼窩を閉じる筋肉。上直筋下直筋は眼を上下に動かす筋肉。内側直筋は眼球を内転させる筋肉。外側直筋は眼を外転させる筋肉。

 

頚部の筋はどれか

解答:4.外閉鎖筋、5.胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋は乳様突起と鎖骨、胸骨に連なる筋である。ヒラメ筋は下腿三頭筋の一部、縫工筋は大腿の筋である。前斜角筋は頚部の前屈を行う筋である。

 

咀嚼に関わるのはどれか

解答:5.内側翼上筋

咀嚼筋は咬筋、側頭筋、外側翼上筋、内側翼上筋の4つである。下直筋は眼、顎長筋は顎、僧帽筋は肩関節の水平位以上の外転に関与する。アブミ骨筋は耳周辺にある。

 

可動域が最も広いのはどれか

解答:2.球関節

球関節はどの方向にも自由に動く多軸製関節であり、自由度が高い。鞍関節は乗馬用の鞍を互いに背側で合わせたような形をしている、2軸性の関節である。車軸関節は骨の長軸の周りを回る1軸性関節である。楕円関節は楕円形の関節頭が短両軸の周りに働く2軸性関節である。蝶番関節は骨軸に直角方向のみに働く1軸性関節である。

 

腹式呼吸に用いる主な筋はどれか

解答:1.横隔膜

横隔膜の上下運動で呼吸する。

 

呼吸運動に寄与する筋肉はどれか。2つ選べ。

解答:2.肋間筋、4.胸鎖乳突筋

三角筋は肩関節の水平位までの外転を、内閉鎖筋は股関節の外旋を担う。また、内側翼上筋は咀嚼筋の1つである。

 

アキレス腱と関係があるのはどれか

解答:1.腓腹筋、2.ヒラメ筋

腓腹筋ヒラメ筋は下腿三頭筋を構成し、腓腹筋とヒラメ筋が合わさり、アキレス腱になる。膝蓋骨は膝、距骨と踵骨は足根骨を構成する骨である。

 

下腿の筋肉はどれか

解答:1.腓腹筋、5.ヒラメ筋

腓腹筋ヒラメ筋は下腿三頭筋を構成する。縫工筋、大内転筋、半腱様筋は大腿の筋である。

 

関節内靱帯を有するのはどれか

解答:4.膝関節

大腿骨脛骨をつないでいる。

 

横紋筋組織が存在するのはどれか

解答:5.心臓

筋は横紋筋平滑筋に分けられる。横紋筋は骨格筋心筋に分けられ、心臓は横紋筋である。平滑筋は内臓や血管などを構成する筋である。

筋の分類

 

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